
生活実用誌
50代を中心とした自分のライフスタイルを確立した世代に向け、リッチなビジュアルと読みやすさ重視の誌面で、どこまでも貪欲に人生を楽しむ力を追求 |
 |
| -----掲載記事より(2003年4月号)----- |
「4年ほど前、取引きのあった企業が倒産して、我が社も億単位の負債を抱えました。その事実を突きつけられた日、町を呆然と歩いていたら、靖国神社があったので参拝をした。心がすごく落ち着きました。それで、神棚を社内に祀ることにしたのです。」
オフィスがある場所の氏神神社を訪れ、祀り方を教わった。神具店で最高級の檜を使った宮形を購入。社長室に祀ってからは、毎日掃除をして米、塩、水、酒を替える、正式な作法を遵守している。神様を敬う気持ちの表れという。
「仕事で岐路に立った時、心を平静に保ち、決断を下せるようになりました。」 |
 |
| 神棚とは |
日本の神様や仏教と習合した神様をおまつりするための、小型のお宮を神棚と呼びます。 神棚とはお宮と棚の両方を含んだ名称で、棚そのものを神棚ということはほとんどなく、棚をさす言葉としては「棚板」という名称が使われます。
家庭での神棚祭祀が始まったのは江戸時代の初期であり、伊勢神宮への信仰を勧めた御師(おし)達が神宮の御神札を配る中で、その御神札の安置場所としての家庭用神棚の祭祀が始まったと考えられます。 神棚は、粗末にならない清浄な場所で、東向きか南向きにおまつりするのが良いとされています。
神棚を新しくおまつりする時期は、一般的には年末におまつりする人が多いようですが、家を新築した時や商店の開店、事務所開きの時に、新しい神棚を整えて、一家の繁栄、家内安全、商売繁盛、諸願成就を願います。 |
| なぜ神棚をおまつりするのか |
神棚には日本の神様や仏教と習合した神様をおまつりします。 日本の神様は神話の時代から続く我々日本人の祖先であり、神棚の祭祀はそうした遥か遠くの祖先をおまつりすることになるのです。 また日本の神様は天照大御神が太陽神であるように自然の象徴であることが多く、神棚祭祀は自然への感謝と畏敬を表す場所ともなります。
日本の宗教風土は仏と神が混然一体となった歴史を持ち、遠い先祖を神様と崇(あが)め、近い先祖を仏様と尊び、現代にいたるまでその習慣は続いています。 神棚の祭祀により日本が神話から続く歴史をもつことを知り、自然に感謝することはきわめて重要なことであります。 |
| 神様の種類 |
[お伊勢様]
天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、孫に当たる邇邇藝能命(ににぎのみこと)に言いました。
「豊葦原(とよあしはら)の瑞穂(みずほ)の国は、私の子孫が治める国です。 私の孫であるあなたが行きなさい。
そして、天の神の子孫を中心とする国は、天地の道理にかない、いつまでも栄えることでしょう。」 という神話があります。
天照大御神は、日本の国を初めて治める事を命じられた神様で、現在においては三重県伊勢にまつられ、全国の総鎮守と仰がれる神様です。
伊勢の神宮は、皇大神宮(こうたいじんぐう)(内宮(ないくう))と豊受大神宮(とようけだいじんぐう)(外宮(げくう))を中心とする日本で最も貴いお宮です。
天照大御神をおまつりする「内宮」は、皇室の御先祖神として尊ばれ、豊受大御神をおまつりする「外宮」は、五穀豊穣、衣食住の守り神として崇(あが)められています。
天照皇大神宮の御神札は、大麻(たいま)とも呼ばれています。 |
[氏神様(うじがみさま)] その人の住む土地の鎮守の神様で、その地域の土地、建物、家々、各々に至るまで、毎日の生活をお守りいただく神様です。その地域で生まれた方や、居住されている方、その土地に会社や商店を構える方々を氏子と称しています。 |
[崇敬(すうけい)神社]
お伊勢様、氏神様の他に個人や会社に特に御縁のある神様です。 |
[荒神(こうじん)様]
竈(かまど)の神様で、台所の安全など火に関係する場所をお守りいただく神様です。 |
| 神棚には何をおまつりするのか |
神棚には日本の神様や仏教と習合した神様をおまつりします。 日本の神様は神話の時代から続く我々日本人の祖先であり、神棚の祭祀はそうした遥か遠くの祖先をおまつりすることになるのです。 また日本の神様は天照大御神が太陽神であるように自然の象徴であることが多く、神棚祭祀は自然への感謝と畏敬を表す場所ともなります。
日本の宗教風土は仏と神が混然一体となった歴史を持ち、遠い先祖を神様と崇(あが)め、近い先祖を仏様と尊び、現代にいたるまでその習慣は続いています。 神棚の祭祀により日本が神話から続く歴史をもつことを知り、自然に感謝することはきわめて重要なことであります。 |
| お参りの作法 |
神棚をお参りするときは、まず手を清め、口をすすぎます。
次に、二拝(にはい)(深くお辞儀を二回)、二拍手(にはくしゅ)(手を二回たたく)、一拝(いっぱい)(深くお辞儀を一回)します。 神棚には、扉の正面に鏡をすえて、お米、お塩、お水、お酒、お榊、灯明などをお供えします。 お水は毎朝お供えし、それ以外は毎月一日と十五日に新しいものをお供えします。
注連縄(しめなわ)は、向かって右側に太いほうがくるように掛けます。 |